
起業家を支える側も、海外へ。
ドバイでの挑戦と、移住後の税務を支えていただきました。
私は、学生時代からベンチャーキャピタルの仕事に関わってきました。九州大学への入学を機にF Venturesでインターンを始め、その後、East Venturesでスタートアップへの投資を経験しました。起業家の挑戦を間近で見ながら、いつか自分も独立したいと考えるようになりました。
その思いを実行に移したのが、2022年のドバイでの起業です。ブロックチェーン領域のスタートアップを支えるFLICKSHOTを立ち上げるにあたり、柳澤先生にはドバイ進出を支援していただきました。
海外へ挑戦する起業家を、海外から支える
Web3の起業家たちが、日本国内で事業を進めることの難しさを口にする場面に接していました。それなら、海外に挑戦する起業家が集まり、事業に集中できる環境を自分たちでつくれないか。投資する側としても、自ら海外に出て取り組みたいと考えました。
FLICKSHOTでは、創業初期の企業への投資に加え、起業家同士がつながるコミュニティづくりにも取り組みました。ドバイの「HIVE JVC」という住まいを拠点に、起業家たちが集まり、日々の生活のなかでも交流する環境をつくっていました。自分自身が移住して経験したことを、次に来る起業家にも伝える。投資先の数字を見るだけでなく、現地で生活しながら一緒に事業に向き合うことを大切にしていました。
ただ、投資家として事業を見てきた経験と、自分自身が海外で事業を立ち上げることは別の話です。会社の活動拠点をどうするか、自分たちの生活をどう移すか、日本に残る税務上の手続きをどうするか。構想を実行に移すには、具体的に整理しなければならないことがありました。
事業の海外展開と、個人の海外移住を一緒に考える
柳澤先生に相談したのは、海外で会社をつくるという手続きだけではありません。ブロックチェーン領域の起業家を支える事業を海外で展開するにあたり、事業の仕組みと法務・税務上の検討をどうつなげて考えるか、というところからでした。
国をまたぐ事業では、日本と進出先それぞれの法務・税務を考える必要があります。私たちにとってドバイ進出は、税負担だけでなく、海外の起業家への投資・支援を現地の制度のもとで展開するという、法規制面でも意味のある選択でした。その実現に向け、日本の金融商品取引法などとの関係や、現地で必要になる法務・税務の検討を整理していきました。
投資に関わる事業では、活動する場所や事業の形だけでなく、誰から資金を受け入れ、どのような活動を行うかも重要になります。法務の専門家による確認が必要な部分と、税務として検討する部分を整理しながら、進めていく必要がありました。
起業家の海外展開に関わってきた先生に、私たち自身のドバイ進出について相談できたことは心強かったです。起業家を支える側である私たちも、そのときは海外で新たに事業を始める当事者でした。事業の話と個人の移住の話を、切り離さずに相談させていただきました。
出国した年の確定申告から、納税管理人としての支援まで
海外へ移住しても、日本の税務との関係がすべてなくなるわけではありません。私とパートナーの片岡の出国した年の個人の確定申告は、柳澤先生の事務所にお願いしました。また、私たち二人の納税管理人も引き受けていただいています。
現地で新しい生活と事業を立ち上げる時期は、目の前で対応することが次々と出てきます。そのなかで、日本側の税務について相談できる先があることは助かります。海外へ出るまでの支援に加えて、出国後も必要な手続きをお願いできる関係が続いています。
帰国したら、事務所で一杯
日本へ一時帰国したときには、柳澤先生の事務所に飲みに伺うこともありました。ほかの若い起業家たちも集まっていて、お酒を飲みながら、それぞれの事業や近況について話す。普段の税務相談とはまた違う、気軽に話せる時間です。


海外で仕事をしていると、日本に帰ったときに近況を話せる場所があるのはうれしいものです。ドバイ進出のときに相談し、移住後の税務もお願いしながら、帰国時には事務所に立ち寄る。私にとって柳澤先生は、そのような形で相談できる存在です。
プロフィール
福海 道登(ふくかい みちと)
FLICKSHOT FZCO 創業者。
福岡出身。九州大学在学中にF Venturesでインターンを経験し、その後East Venturesでスタートアップ投資に従事。2022年、ドバイでFLICKSHOTを創業。ブロックチェーン領域のスタートアップへの投資・育成支援に取り組む。
FLICKSHOT公式サイト
経歴・創業の背景の参考:W inc.による福海氏・片岡氏のインタビュー(2023年6月27日)
