日本の財政
平成20年7月15日
 
 

「私達の血税が天下り官僚に・・・」といった言葉をよく耳にします。
必死で稼いだ利益から払われた税金が無駄遣いされることを納税者は決して許さないでしょう。

国の収入は基本的には税金です。その税金についての制度を税制と言いますが、これをどう使うかというのが財政です。広義には税制も含めて歳出歳入のすべてを財政と呼ぶこともあります。

少し横道にそれますが、私は「私達の血税が天下り官僚に・・・」といった言葉にいつも違和感を覚えます。
というのも、現在を生きている我々は、財政サービス(例えば、いつもきれいな道路)のすべてを自分たちの税金でまかなっているわけではなく、国債の発行による部分も多くあることの議論が欠如しているからです。

確かに官僚は税金を無駄遣いしているのかもしれないけれど、私たち納税者もまた、自腹以上のサービスを過大に消費しているのかもしれません。いわゆる財政赤字というのは、次世代に負担をしてもらって税金でまかないきれないくらいの財政サービスを受けているということになるのです。

とすると、税の無駄遣いの議論はいったん置いておいて、まずは財政赤字の解消を考えるべきではないでしょうか。
納税者自身の現状には触れずに「税金の無駄遣い」という行政批判ばかりしていたのでは説得力に欠けてしまいます。
ときに納税者も意識を高く持ち、財政赤字について真剣に考える必要があるようにも感じます。

経済学者のなかには、神様以外の誰が官僚をやっても税金は無駄遣いされる可能性が高いというようなことを言う人もいます。

至極ごもっともな話で、官僚もまた人間です。
よく言われるように、各省庁とも予算を多く取ることが目的になってしまうのは、財政の仕組みそのものがよくないのかもしれません。

   
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  図説日本の財政 平成19年度版 (2007) 
   
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